アセットファイナンスのメリット・デメリット

アセットファイナンスのメリットとは?

会社が保有する、さまざまな資産をもとに事業資金を調達するアセットファイナンス。そのメリットは主に3つあり、1つ目は一般的に価値が付かないとされる資産でも、事業資金の調達に利用できることです。例えば、不動産や売掛債権、人の知的活動によって生み出された創作物やアイデアなどの知的財産権も、事業資金を調達するうえで利用できます。2つ目は資産に対するリスクの移転です。資産が不動産の場合は価値が低下するリスク、債券の場合は債権者の信用力に対してのリスクがあります。しかし、アセットファイナンスによって、資産のリスクが移転できるのです。

3つ目のメリットは経営が思わしくない企業でも、利用しやすいことにあります。アセットファイナンスでは会社の信用ではなく、あくまでも対象となる資産の価値に信用をおくからです。

アセットファイナンスのデメリットとは?

アセットファイナンスでは、資金額が不明瞭というデメリットがあります。例えば、不動産を保有している場合、その価値はさまざまです。価値ある不動産でないと担保にできず、求めている金額を調達できない可能性があるのです。また、アセットファイナンスは手数料が高額となるデメリットもあります。2億円の価値がある資産を保有していても、そっくり2億円の調達ができるわけではありません。さまざまな手数料がかかり、結果として銀行の金利より高額になるケースも多々あります。銀行では借入利息は月払いです。しかし、例えば債権での手数料は一括して支払うのが基本となり、想像以上に高額になることもあります。さらに、アセットファイナンスの仕組みや手続きが複雑な点も、デメリットです。